保守的な地方都市を舞台に、その保守性を飛び越えるバイタリティ溢れるヒロインを中心にしたラブコメで、序盤は自分のことを小説にされたと思ったヒロイン ビッティの作者探しが始まる過程を、映画前半はその作者チラグ・ドゥベイがとある事情で作者と名乗れないことから、作者の事をごまかしつつビッティとの仲を縮めていく様子が描かれて行き、中盤以降、その嘘が作者名に使われたプリータム自身も巻き込んだ切なく可笑しい三角関係を構築していく。
嘘による恋愛模様の進展といえばボリウッドでも良くあるお話で、夫が妻のために嘘の恋人に扮する「神が結び合わせた2人(Rab Ne Bana Di Jodi)」みたいなのもあったけど、こちらは序盤はヒロイン側の視点で、その後は嘘をつき続けるチラグの視点で話が展開して行き、ビッティの思い描く理想のプリータム像をぶち壊して自分に目を向けさせようとするチラグの小物臭のちらつく嘘の応酬が、三者三様にクスリと笑えるすれ違いコメディを展開させていく。
受賞歴
2017 Screen Awards 助演男優賞(ラージクマール・ラーオ)・台詞賞(アシュウィニー・アイアール・ティワーリー & ニテーシュ・ティワーリー)
2017 Zee Cine Awards 監督賞・脚本賞(アシュウィニー・アイアール・ティワーリー)・プロダクションデザイン賞(ラクシュミー・ケルスカール & サンディープ・メヘル)
2017 Jagran Film Festival 助演女優賞(シーマ・バフワ)
2018 Filmfare Awards 監督賞・助演男優賞(ラージクマール・ラーオ)
2018 Bollywood Film Journalists Awards 監督賞・助演男優賞(ラージクマール・ラーオ)
2018 IIFA (International Indian Film Academy Awards) 脚本賞(ニテーシュ・ティワーリー & シュレーヤス・ジェイン)