本作の監督を務めるアビナイ・デーオは、マハラーシュトラ州ムンバイ生まれ。父親はマラーティー語(*4)圏のTVや映画で活躍する男優ラメーシュ・デーオ、母親も女優のセーマ・デーオ(別名ナーリニー・サラーフ)で、兄に男優アジンキャ・デーオがいる。
建築学の学位を取得したのち、広告ディレクターとして働き出してCMや短編映画の監督やプロデューサーを手がけていき、09年のヒンディー語映画「Love Game (ラブゲーム)」で長編映画監督デビュー。続く11年の「Game(ゲーム)」と「デリー・ゲリー(Delhi Belly)」の2本でフィルムフェア新人監督賞を獲得する。13年から、米国TVドラマシリーズ「24」のヒンディーリメイクシリーズの監督にレンシル・デシルヴァとともに就任し2シーズンを歴任。16年の映画「Force 2(フォース2)」を経て、本作が5本目の映画監督作&初の長編映画プロデュース作となる。
もともと本作は、映画監督兼プロデューサーのラケーシュ・ローシャンとアビナイ・デーオが組んで進めていた企画だったそうだけども、両者の製作方針の違いから15年にラケーシュ・ローシャンが企画から離脱。16年に入ってからアビナイ・デーオが企画を再開させて製作されたものなのだそうな。
話を余計にまぜっ返す間男ランジットを演じるのは、1983年マディヤ・プラデーシュ州チャーハット生まれの、アルノーデイ・シン。祖父はマディヤ・プラデーシュ州の州首相を務めた政治家アルジュン・シンになる。
本人曰く、米国留学中に見たハリウッド映画「波止場(On the Waterfront)」のマーロン・ブランドの演技に魅せられて役者を志し、ニューヨーク・フィルム・アカデミーに通い演技を習得していく。大学卒業後、オーディション生活ののち08年の米国短編映画「Il Dettaglio」で映画デビューし、09年のヒンディー語映画「Sikandar(シカンダル)」で長編映画デビュー。11年の「Yeh Saali Zindagi」でスクリーン助演男優賞ノミネートする。
16年のヒンディー語+英語映画「Buddha in a Traffic Jam」を経て、17年の英印合作映画「英国総督 最後の家(Viceroy's House)」で英語映画デビュー。同年には「1971: Beyond Borders」でマラヤーラム語(*5)映画デビューもしている。本作と同じ18年には、ネットフリックス配信映画「平方メートルの恋(Love per Square Foot)」にも出演。