勉強漬けの毎日を送ってきた受験生が晴れて大学生になってGC(ゼネラル・チャンピオンシップ)にのぞむって話が、どこまでリアルなのかわかんないけど、その撮影のために役者たちがプロ顔負けにトレーニングしたってんだからトンでもね(*4)。
GCの様子は、高校生たちが競い合う「スチューデント・オブ・ザ・イヤー(Student of the Year)」とノリが似てる感じもするけど、あっちは架空の学内競技会だったんだよ…ね? 本作では、バスケや卓球の他にチェスやキャロム(*5)が入ってるのも注目。それぞれに実力が伴わないところを一計を案じて勝ちにいく姑息さも楽しいながら「大学生活を息子に語るのもそうだけど、受験失敗した人に語ると逆効果じゃん?」とか思ってた懸案が、最後の最後で見事に覆って丸く話が収まるのも素晴らしきかな。「負け犬」がのし上がる努力の姿とともに、「勝ち負け」で終わってしまいがちな世間や物語の型を利用して、なお「負け犬でいいのよ」と笑える大人たちの姿の爽やかさこそ、この映画の真骨頂でありましょうか。そんな大人になってみたい。まあ、実際にいきなり昔の同級生から連絡がきた時は「すわ! ヤバいお誘いか!?」とか疑った事のあるワタスですが(同窓会楽しかったー。また呼んでねー)。
ED Fikar Not (心配するな)
受賞歴
2019 Nickelodeon Kids’ Choice Awards India 注目作品賞・注目主演女優賞(シャラッダー・カプール)
2020 ETC Bollywood Business Awards 100カロールクラブ売上到達賞