Devi 1999年 140分 テルグ語(南インドの公用語の1つ)による字幕なしで見たため、話の流れはおおざっぱにしかわかんなかった。 ある日、空から巨大な宇宙船(?)が現れ、光線とともに中からコブラが地上に降り立つ。 瞬間、地下からはリンガ(ヒンドゥー教のシンボル)が出現。それを礼拝するコブラたちは女性の姿に変わり、そのうちの一人デヴィ(=女神の意)は皆と離れてある家族の元へ…。 デヴィが向かったのは、近くのお屋敷に住む蛇神を祀る信心深い一家。ここの年老いた父親は、火の魔神(?)によって焼き殺されようとしていたコブラ(たぶんデヴィ本人?)を助けるため、焼死してしまっていた。 一家の兄弟のうち、兄の婚約が決まるか決まらないかという微妙な頃、デヴィは弟プヴァンの前に現れてすぐさま一家にとけ込んでしまう。お屋敷を乗っ取ろうとする叔父(?)一味の陰謀を察知したデヴィは魔法ですぐにこれを撃退。兄の婚約によって一家を喜ばせようと影の仲人役で奮闘するものの、デヴィの登場に怒った魔神が本格的に一家を滅ぼそうと攻めてくる。これにはデヴィ1人の力ではどうにもならなくなって…。 挿入歌 Nee Navve *我が弟は、これを見て一言「…ヒドいねぇ」と言っとりました。 なにおぅ。南インドの海岸に幻のようにたたずむ、白サリーな女性の後ろ姿だけでもカッコいいじゃないか!(そこかい) ボリウッドイベントで、南の映画もあるよと紹介されて見繕ってる時に「これが一番人気なんだ」と手渡されたのがこの映画。英語字幕もあるから大丈夫、と言われて家で見てみたら字幕設定画面が何一つないじゃない…。テルグ語なんて、読めもせんし聞きとれもせんわー。 タイトルは「女神」。ヒンディー語に吹替えられて「NAAG DEVI」としても公開されたらしい。 監督のコーディ・ラーマクリシュナは、インド映画史上初のCG特撮映画「Ammoru」の監督さん。インドの円谷英二かいな? CGそのものは安っぽいと言えば安っぽいし、撮影・編集・振付ともに雑な所が多い…んだけど、特撮映画としてあれこれと楽しそうに工夫してるように見えるテンションの高さがグー。なんで全体としてB級臭さプンプンのクセして、あんなに楽しそうに見えるんだろう。 神様同士の対決のわりには、お話はこじんまりした感ありなんだけど、圧巻は突然ラストにパワーアップするデヴィの超巨大コブラ姿!(上半身が大気圏を越えてアステロイドベルトまで到達する!) んなアホな、と言うむりくり感がいかにもインドだわぁ。神様もの映画はインドでは大人気で、1ジャンルとして確立してるそうだけど、もっといっぱい派手な神様ものはないべぇか。神話ファンとしては1度は見ておきたいぞぉぉぉ。 蛇神様、と言う事で模型のコブラや本物のコブラを使った撮影がされてるけど、どこまで本物を使ったんかねぇ。結構、役者との超接近シーンとか、礼拝のために神像の周りをグルグルのたうち回ったりするシーンがあるんだけど…。 挿入歌 Sharvani Rudhrani *ラストシーンのため超ネタバレ注意。 あ、あとヘビが嫌いな人も注意せよ。 インド特撮の、インドの神様の、宇宙の神髄をとくと見よぉぉぉぉ!!!
受賞歴
2009.10.15. |