ハッピーを助けるパキスタン人政治家の卵ビラール・アーメドを演じるのは、1976年パンジャーブ州チャンディーガル(*4)のシーク教徒家庭に生まれた、アバイ(・シン)・デーオール。
有名な映画俳優ダルメンドラを叔父に持つ、俳優一族デーオール家の一員。さらに、親戚に映画監督グッドウー・ダノア、俳優ランミー・ディロンやヴェーレンドラなどがいる。
本人曰く、映画一族の親戚のために当初は映画界に興味を持てなかったものの、学生時代に演劇にのめり込んで俳優業に興味を持ったとのことで(*5)、ムンバイの大学を卒業後に米国留学して演技を学び、05年のダルメンドラ プロデュースのヒンディー語映画「Socha Na Tha」で映画&主演デビューする。
07年の「Manorama Six Feet Under」でいくつかの主演男優賞を獲得。09年の主演作「Dev.D」では原案コンセプトにも参加し、11年の出演作「人生は一度きり(Zindagi Na Milegi Dobara)」で歌手デビュー。14年の「One By Two」では出演の他プロデューサー補も兼任している。
ハッピーの恋人グッドゥ役には、1986年ウッタル・プラデーシュ州ラクノウ生まれのアリー・ファザル。
幼い頃から母方の祖母の家で育ち(*6)、バスケと演劇に熱中した後ムンバイの学校で経済学の学士号を取得。08年の印米合作映画「The Other End of the Line」に特別出演した後、09年に映画祭上映された「Ek Tho Chance」(*7)で本格的に映画デビュー(*8)。「きっと、うまくいく(3 Idiots)」の出演(ジョイ・ロボ役)を経て、11年の「Always Kabhi Kabhi(いつも、どこでも)」で主演デビューする。ヒンディー語映画以外では、15年のハリウッド映画「ワイルド・スピード SKY MISSION(Furious 7)」に出演、17年の「Victoria & Abdul」に主演している。