ミモラ ~心のままに~ (Hum Dil De Chuke Sanam) 1999年 188分 ラジャスターンの砂漠の中にたつ伝統音楽一家の屋敷。 そこの娘ナンディニは、父の親友の息子と言うイタリア育ちのインド人音楽家サミールのために、自分の部屋を提供しなければならなくなる。 イタリア気質が抜けず軽いサミールを追い出そうとあの手この手の嫌がらせを繰り出すナンディニだが、それを鷹揚に受け流しつつ女部屋にまで乗り込んでくるサミールとの仲は次第に深まって行く。 そんな中で、親の決めた許嫁と結婚した姉が、以前の恋人を忘れられず実家に帰ってきて大問題に。ナンディニは密かに姉の駆け落ちに手を貸し、手伝ってくれたサミールと恋に落ちている自分を自覚する。 姉の結婚に続いてナンディニの結婚が親同士の話し合いで進んで行くが、ナンディニは反発。ついにサミールとの仲が知られたために、サミールは破門。イタリアへ帰されてしまうのだった。 傷心のナンディニは自殺を図るも一命をとりとめ、許嫁となった弁護士のヴァンラージと結婚させられてしまう。 ヴァンラージは当初から様子のおかしいナンディニを心配し事の真相を突き止めると、ナンディニのために2人でイタリアにいるサミールを迎えに行こうと無理矢理連れ出すのだった。 かたくなにサミールだけを追い続けるナンディニは、なかなか彼の消息がつかめないのをヴァンラージのせいにするものの、献身的にナンディニを守りサミールを探そうとする彼の態度に疑問の感じ始める。 ヴァンラージは「僕は、自分の幸せよりも愛する人の幸せを望んでいる」と断言し、それを行動で示していく。 次第にナンディニの心は揺れて行くのだった…。 挿入歌 Nimbooda (酸っぱいライム) タイトルの意味は「私の心は愛しいあなたのもの」。邦題は、東京国際映画祭等で上映された時に、英題を翻訳したもの。 タイトル通り直球ラブロマンス映画。これ1本でインド映画が変わったと言われる傑作(…と言われてる作品は複数あったりして…)。 ラブロマンスものなんだけど、前半はアイシュとサルマンのかるーい(結構強引な?)ラブコメ。ところが後半は一転してアイシュとアジャイの切ない切ないすれ違いロマンス。…前半と後半で雰囲気がガラッと変わるのはボリウッドの定番なんだね。侮れないね。 舞台も前半はインドの宮殿ぽいお屋敷のみなのに対し、後半はイタリア(と思ったら、実際の撮影はハンガリーで行われたんだって!)各地を飛び回るという対比があって、なかなかにニクい演出。 音楽家一家という設定にした事で次から次へとミュージカルシーンが登場。いつもより多く踊ってまーっす! …てな感じの映画。 日本公開されて絶賛された事から、日本版DVDが出たらしいんだけど、私が持ってるのは機械翻訳の変な日本語字幕のついてるヤツ…しくしく。完全な形で見たいなぁ…。 我がおかんは、「ムトゥ」ブームの時にテレビ放映されてたのを見た,と言っとります。マジですか。なんで録画したヤツ消しやがったんですか。 挿入歌 Man Mohini (心は君のもの)
受賞歴
2009.7.21. |