主人公の仕事人間ラジーヴを演じるのは、1963年アッサム州ゴアルパラ生まれのアディル・フセイン。教師の父から生まれた7人兄弟の末っ子だったそう。
アッサム州グワーハーティーの大学で哲学を学ぶ傍ら、演劇やモノマネ芸で活躍。スタンダップ・コメディアングループ"バーヤ・ママ・グループ"に入ってコメディアン兼役者として活動し、86年のアッサム語(*3)映画「Xongkolpo」で映画デビューして数本のアッサム語映画に出演する。
その後、デリーの国立演劇学校に入って奨学金を得てロンドン留学して演技を学んでいき、インド帰国後に舞台演劇で名声を博して、芸術監督やパフォーマンストレーナー、オランダのハーグ王立音楽院(王立美術学院?)や母校のインドの国立演劇学校の客員教授も務めている。ヒンディー語TVドラマや短編映画を経て、03年の英語映画「In Othello」、04年のベンガル語(*4)映画「Iti Srikanta」で本格的に各映画界に主演デビュー。09年の「Kaminey(悪党)」でヒンディー語映画デビューとなり、12年の「マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)」のタミル語(*5)版でタミル語映画デビューとなった。以降、ヒンディー語映画、アッサム語映画、英語映画を中心に活躍中。
12年の英語映画「Lessons in Forgetting(忘れられたレッスン)」でニュージャージー独立系南アジア映画祭主演男優賞を獲得。14年には、アッサム語映画「Raag: The Rhythm of Love(愛の旋律)」でプラハ・シネ・アワード主演男優賞を、本作での数々の主演男優賞を獲得した他、同年公開のアッサム語映画「Maj Rati Keteki」でも、ナショナル・フィルム・アワード批評家選出特別功績賞を獲得している。
受賞歴
2016 仏 UNESCO Gandhi Medal 作品賞
2016 伊 Biennale College Cinema Awards 作品賞
2016 米 New York indian Film Festival 作品賞
2016 韓 Busan Internatinal Film Festival アジア映画基金賞
2017 仏 The Vesoul Film Festival 批評家選出賞
2017 米 Indie Meme Festival 観客選出賞
2017 独 Stuttgart Indian Film Festival 観客選出賞
2017 ベルギー MOOOV Festival ビハインド・ザ・シーン賞
2017 仏 Festival du Film d’Asie 審査員賞
2017 米 DC South Asian Film Festival 主演男優賞(アディル)
2017 Jagran Film Festival 主演男優功績賞(アディル)・監督デビュー賞
2017 Natinal Film Awards 特別功績賞・批評家選出功績賞(アディル)
2018 Rajasthan Internatinal Film Festival 作品賞・主演男優賞(アディル)・監督賞
2018 Film of India Online Awards オリジナル脚本賞(シュバシーシュ・ブーティアーニー)・主演男優功績賞(アディル)
2018 Filmfare Awards 脚本賞(シュバシーシュ・ブーティアーニー)
2018 Bollywood Film Journalists Awards オリジナル脚本賞(シュバシーシュ・ブーティアーニー)・脚本賞(シュバシーシュ・ブーティアーニー)
2018 News18 Reel Movie Awards 脚本賞(シュバシーシュ・ブーティアーニー)・監督賞・作品賞