アシュヴィニー・アイヤル・ティワーリーの監督デビュー作で、世界中の映画祭で「The New Classmate」のタイトルで上映された他、フランスで「Chanda, une me`re indienne(インドの母チャンダー)」のタイトルで一般公開。また、本作公開の数ヶ月後に同じアシュヴィニー監督によるタミル語(*2)リメイク作「Amma Kanakku」も公開されている。
日本では、2016年に埼玉県川口市のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて、英語タイトルを引き継いだ「ニュークラスメイト」のタイトルで上映。
監督&脚本を務めたアシュヴィニー・アイヤル・ティワーリーは、1979年マハラーシュトラ州ムンバイ郊外のムルンド生まれ。
地元の大学に進学して商業&経済学で学位を取得後、母親を説得して美術系学校に進学し、ムンバイでも有数の広告会社に就職。クリエイティブ・ディレクターとして数々の広告賞を獲得する。100以上のCM製作を経て、12年の短編映画「What's for Breakfast」で映画デビューしダーダサーヒブ・パルケー賞を受賞。16年に本作で長編映画監督デビューを果たす。
このデビュー作で大きな話題を呼び、フェミナ主催"2016年度注目女性"に選出された他、数々のイベントに招待されていたそうな。
夫は、広告業の同僚であり「Chillar Party」「Dangal(レスリング)」などの監督、本作でも脚本に参加しているニテーシュ・ティワーリーになる。
主人公チャンダーを演じるのは、1988年デリー生まれのスワラー・バースカル。父親はテルグ系インド海軍の役人、母親はビハーリー系の大学教授(*4)になる。
デリー大学で英文学を学び、同級生には女優ミニーシャー・ランバーがいるそう。その後、母親の務めるジャワハルラール・ネルー大学で社会学の修士号を取得。劇団アクト・ワンで演技を身につけてムンバイに移り、09年のヒンディー語+マラーティー語+グジャラート語映画「Madholal Keep Walking」で映画デビューする。翌10年の「哀願(Guzaarish)」以降、ヒンディー語映画界で活躍し、11年の「Tanu Weds Manu(タンヌーの結婚)」でZee助演女優賞を獲得して注目され、本作も複数の女優賞を獲得している。また、14年からTV番組司会も勤め、16年のウェブTVドラマ「Its not that simple」にも出演している。
最初に本作のチャンダー役をオファーされた時は、まだ母親役を演じる事は出来ないと思ったと言うものの、脚本を見て惚れ込み、実際にアーグラの家政婦と共同生活して役作りに生かしていたとか。