インド映画夜話

RRR 2022年 179分(187分、182分とも)
主演 NTR Jr. & ラーム・チャラン
監督/脚本 S・S・ラージャマウリ
"彼らが選ぶのは、友情か? 使命か?"




stoRy  時に1920年の英領インド帝国。
 ニザーム藩王国アーディラーバード(*1)の森の中で、インド総督夫人キャサリン・バクストン率いる英国軍は、歌声の美しいゴーンド族(*2)の少女マッリを強制的に連れ去ってしまう。抵抗する母親はじめ村人を前に、インド総督スコット・バクストンは言い放つ…「英国製の銃弾1つにどれくらいの金がかかってると思ってるんだ。1ポンドの銃弾だぞ…こんな褐色人よりも価値が高い物だ!」

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 デリー近郊にて、警察署に収容された独立運動家の釈放を求める群衆が署を囲み、今にもなだれ込もうとする中、署内へ石を投げ込んだ者を捕まえろと言う所長の命令に従って、インド人警官ラーマ(本名A・ラーマ・ラージュ)は無数のデモ隊の暴行を無視してただ1人で犯人の連行に成功する。その命をかけた偉業に対して、イギリス警察は彼の昇進を認めないまま…。
 その後、ニザーム藩王国からの警告を受けたデリー警察署の協議にて、総督夫人からの「マッリを取り返そうとデリーに潜入したと思われる、ゴーンド族守護者を捕まえろ。逮捕に成功した者を、特別捜査官に昇進させよう」との宣言を受けて、ラーマは名乗りをあげる……彼のうちにひた隠す、ある野望を達成するために…。

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 同じ頃、デリーに潜伏するゴーンドの"羊飼い(一族の守護者)"コムラム・ビームは、仲間たちとデリーの独立運動家たちと接触していた。
 その仲間ラッチュがラーマの潜入捜査に引っかかって追跡されている途中、列車事故の火災に巻き込まれそうになった少年を目撃したビームは、同じく現場を目撃していたラームと共に阿吽の呼吸で少年を助け出す。これをきっかけに、お互いの素性も知らぬままに親しくなっていく2人は義兄弟のように支え合って行くようになった。しかし、ビームのマッリ救出のための総督邸襲撃計画が近づいて行く中、ラーマはラッチュの捕縛によってその事実を知ってしまい…!!


挿入歌 Naatu Naatu (ナートゥ・ナートゥ)

*…ナートゥをご存知か? 映像公開されるや、インドのみならず世界中に衝撃を与えた高速ダンス!
 英国人からの挑発を受けたインド文化の本領発揮という劇的シーンでもあるこの場面、戦争前のウクライナのキーウで撮影されたという逸話もまた印象的。


 世界的大ヒット作となる、S・S・ラージャマウリの12作目となる監督作。
 5億5千万ルピーと言うインド映画史上最高額製作予算で作られたテルグ語(*3)映画で、公開初日だけで2億5千万ルピーもの初日最高興行収入記録を叩き出した傑作。
 インド映画で初となる米国アカデミー賞音楽賞を獲得した他、世界中の映画賞を多数受賞。日本でも同年10月に一般公開されて、「ムトゥ(Muthu)」が記録した国内インド映画興行成績を越える10億円越え売り上げを記録した。

 タイトルは、もともと「S. S. Rajamouli」「NTR Jr.」「Ram Charan」と言う監督&主演2人のアルファベット表記に共通する「R」を並べた企画上の仮タイトルだったもの。
 それがそのまま正式タイトルとして広報され、各言語版のネーミング・コンテストが開催された結果、テルグ語版は「Raudram' Ran,am' Rudhiram」、タミル語(*4)版は「Rattam Ran,am Rauttiram」、カンナダ語(*5)版「Raudra Ran,a Rudhira」、マラヤーラム語(*6)版「Rudhiram Ran,am Raudhram」、ヒンディー語(*7)版&英語版が「Rise Roar Revolt(蜂起・咆哮・反乱)」の略タイトルとされた。

 いやもう、実に爽快、豪胆、どこまでもエネルギッシュ! 長々とした感想文なんていらねえんだよ! 存分に映画を浴びろ!! と一緒になって叫びたくなるところなんかまさしくラージャマウリ流映画術の真骨頂。
 2人のマサーラーヒーローを等価に活躍させつつ、すべての映像要素を無駄使いせずに舞台全部を使って感情を揺さぶらせてくる、語りの重厚さ、絵作りの濃厚さ。まさに「バーフバリ(Baahubali)」を生み出すほどのテルグ語映画界の元気さ、パワフルさ、映画文化の充実さを見るよう。

 実在のアーンドラ地方の独立運動家、コムラム・ビーム(1900または1901年生〜1940戦死)とアッルーリ・シータラーマ・ラージュ(1897または1898生〜1924刑死)をモデルとして、実際には接触はなく、インド独立を見る事なく死んだ2人の独立闘士が「もし友情を育んでいたのなら」を描くイフストーリーながら、それだけではないアイディアのつまりまくった映像的仕掛けの数々、それぞれに素性を隠してデリーで生活するインド人の苦悩・焦燥・悲哀が順を追って物語的に描いて行く語り口もエキサイティング。
 「火」を象徴するラームは銃器や松明的な武器を振りかざし、「水」を象徴するビームは水の飛び散る放水ホースを振り回すのなんか、完全に歌舞伎的合いの手を観客に要求するコール&レスポンス。そんなシーンが何度も重なり、何度もリフレインされる事で映像内の意味を何重にも深化させて行く。彼らの出会いのきっかけとなった列車事故は「水」と「火」を使った蒸気機関車であるし、映画前半はビームの背景となる湿気濃厚なゴーンドの森の民の暮らしが描かれ、映画後半にはラーマの背景となる重火器での武装蜂起を予定していた父親の村の事情が描かれるのも鏡面対比的。イギリスがもたらした近代技術をも取り込んで、インドの大地から生まれ、インドが育んだ物事が2人を引き合わせ、運命を加速させ、インド人の勝利を導くように因果を紡いで行く。劇中なんども「母なるインド」を讃えるセリフが登場することこそ、まさにインドと言う国土そのものが彼らに力を与えて行く原点にもなり、それがために最終決戦でラーマは神話的ヒーローの射手ラーマとなり、ビームもまた神話的な怪力の戦士ビーマへと変貌して行くカタルシスよ!(*8)

 2人ヒーロー制で映画を作る、と言う大命題をインド的物語の中で成立させる叙事詩的仕掛け、映像的仕掛け、象徴的仕掛けの多重性のなんと見事なことか。その友情・裏切り・抵抗・奮起・勝利の1つ1つのなんと濃厚なドラマが構築されていますことか。ムスリムのアクタル(*9)を名乗るビームが、ラームの命の危機にインドの大地が育む薬草を手に入れ、ヒンドゥー神像に祈りを捧げることで異教徒ではないことをラームに気づかせてしまうシーン、あるいは銃を求めるラーマに「彼は銃を使わずに民を立ち上がらせた」と言わせるまでの語り口・演出の数々は、世のヒーロー映画の全てが見習うべきあらゆるカタルシスが詰まっていますわ。凄まじい…。

 映画演出的にも凄まじい本作は、キャスト的にも色々と語りたくなる要素満載の映画。
 ヒーローのヒーロー性をどこまでも輝かせるトンデモ悪役として登場する総督夫人キャサリン役を演じたアリソン・ドゥーディは、85年の「007 美しき獲物たち(A View to a Kill)」で映画デビューした元ボンドガールのアイルランド人女優。スコット総督役には「キング・アーサー(King Arthur)」や「ダレン・シャン(Cirque du Freak: The Vampire's Assistant)」「マイティ・ソー(Thor)」シリーズに出演しているイギリス人男優レイ・スティーヴンソン。本作の後、23年に撮影中に緊急搬送され物故されました…合掌(*10)。
 ラーマの両親を演じる男優アジャイ・デーヴガンと女優シュリヤー・サラン(*11)なんか、15年のヒンディー語映画「ビジョン(Drishyam)」でも夫婦役やってた2人だし、アジャイは02年の「The Legend of Bhagat Singh(バガット・シンの伝説)」でデリーを中心に北インドで活動していた独立運動家バガット・シン(*12)を演じていた人でもある。そんな人が、ラーマに対して戦い方、抵抗運動の心得を伝授するなんて、なんとまあ、いろんな意図を感じてしまうことよ。さらに言えば、ラーマ編のヒロイン シータ役を演じるアーリア・バットはヒンディー語映画一族バット家出身の女優ながら、母親が英国生まれの印英ハーフで本人もイギリス国籍をもつ人。
 テルグ語映画ながら、南北インド映画の垣根も、印英米の垣根も越えたキャスティングが敢行されているのも、ある種映画のコンセプトに沿った意図的なもの?(しなくてもいい深読み)

 ラストバトルからのノリノリのエンディングも最の高な映像が続くわけですが、このエンディングに独立の父ガンディーがいない事が日本公開当初物議を醸してたそうだけど、ゆーて主役の2人はアーンドラ地方というローカルな範囲での独立闘士だったわけで、劇中の英雄的活躍も、神話的シンクロはあっても歴史的にはまだまだインド独立には遠い頃。彼ら2人を始めとした1地方のみに知られながら望みの半ばで命を落とした独立闘士に向けての賛歌としては、愛国的になるのが当然であると同時に「こんな人もいたことを知っておいてね!」ってことにはなるんだろうねえ。日本人的には「え。チャンドラ・ボースってベンガル以外では知られていないのか」と言いたくは……まあ、知らんか。そりゃそうか。日本人だって、知らない人多かったみたいだし。こうした「歴史の波に飲まれて忘れられた偉人」は、まだまだ世界各地にいるんでしょう…(*13)。
 本作は、間違いなく未来に何度も語り継がれていく名作として残っていく作品になるだろうけど、と同時に、そうした「忘れ去られた人々と、その人が残した事物」への興味を掻き立ててくれる作品としても残っていくのかもしれない。うん。

 なんと言っても、画面の綺麗さが印象的な本作の絵作り。
 1カット毎のレイアウトの完璧さもさることながら、それぞれのモチーフの直線運動と円運動の組み合わせも結構コンセプトを表したものかもしれない、とか思ってしまうこだわりを見てしまいますよ。弓矢や銃弾の直線に対する火や水の曲線運動。ラーマが放つ弓矢が炎の壁を越えて円運動の軌跡を見せていく様なんか、なんとまあ美しい残酷性を見せていくものか。まさに生き血を神に捧げる犠牲祭の儀式のよう…。



挿入歌 Etthara Jenda




受賞歴
2022 Santosham Film Awards 台本賞(ブッラ・サイ・マーダヴ)・作詞賞(スッダラ・アショク・テージャー / Komuram Bheemudo)
2022 米 Atlanta Film Critics Circle 外国映画注目賞・トップ10作品賞(第5位)
2022 米 Boston Society of Film Critics オリジナル作曲賞(M・M・キーラヴァーニ )
2022 愛蘭 Dublin Film Critics Circle 第7位作品賞・第7位監督賞・第6位撮影賞(K・K・センティル・クマール)
2022 米 LAFCA (Los Angeles Film Critics Association) 音楽賞(M・M・キーラヴァーニ)・次席監督賞
2022 米 Hollywood Critics Association Midseason Film Awards 次席作品賞
2022 米 National Board of Review トップ10作品賞
2022 米 New York Film Critics Circle 監督賞
2022 米 NYFCO (New York Film Critics Online) トップ・フィルム・オブ・ジ・イヤー賞
2022 米 Saturn Awards 外国映画作品賞
2022 米 Southeastern Film Critics Association 外国語作品賞・トップ10映画賞(第6位)
2022 米 Utah Film Critics Association 非英語映画注目作品賞・次席監督賞
2022 米 Academy of Science Fiction, Fantasy & Horror Films 外国映画賞
2022 Film Club’s The Lost Weekend 作品賞・読者人気賞
2022 米 Philadelphia Fim Festival 人気創作賞
2022 米 Philadelphia Film Critics Circle Awards 外国語映画賞・撮影賞(KK・センティル・クマール)・音楽賞
2022 米 Sunset Film Circle Awards 外国映画賞・次席監督賞・次席編集賞(A・スリーカル・プラサード)
2022 米 Phoenix Critics Circle 外国語映画賞
2022 OAFFC(Online Association of Female Film Critics) 外国映画注目賞・スタント賞
2022 米 Indiana Film Journalists Association 外国語映画賞・スタント振付賞(ヴィッキー・アローラ & レイチョ・ヴァシレヴ & プレーム・ラクシト)
2022 米 North Texas Film Critics Association 外国語映画賞
2022 BFCC (Black Film Critics Circle Awards) 外国映画賞

2023 Zee Cine Awards インドの誇り賞
2023 Dada Saheb Phalke Film Festival フィルム・オブ・ジ・イヤー賞
2023 Nickelodeon Kids’ Choice Awards, India 南インド映画人気歌曲賞(Naatu Naatu)
2023 Iconic Gold Awards 驚異的業績賞
2023 Bollywood Life Awards 歌曲賞(Naatu Naatu)
2023 米 Academy Awards 音楽賞(M・M・キーラヴァーニ / Naatu Naatu)
2023 米 AWFJ (Alliance of Women Film Journalists) 非英語映画作品賞(別れる決心(Decision to Leave /??? ??)と同率)
2023 PIFCA (Pandora International Film Critics Awards) 歌曲コンポーズ賞・国際映画賞
2023 米 Austin Film Critics Association スタント・コーディネーター賞(ニック・ポーウェル)
2023 Celebrity Film Awards 外国語映画作品賞
2023 米/加 Critics’ Choice Movie Awards 歌曲賞(Naatu Naatu)・外国語映画作品賞
2023 米/加/豪/英 Dorian Awards (GALECA: The Society of LGBTQ Entertainment Critics) 非英語映画・オブ・ジ・イヤー賞
2023 米 GAFCA (Georgia Film Critics Association) 外国映画賞・次席オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)
2023 米 Golden Trailer Awards 外国映画予告編賞
2023 米 Hollywood Critics Association Awards アクション映画賞・外国映画賞・オリジナル音楽賞(Naatu Naatu / ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)・スタント賞・注目賞
2023 米 Hollywood Critics Association Creative Arts Awards オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)・スタント賞
2023 米 Houston Film Critics Society 外国映画注目作品賞・オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu)・スタント・コーディネーション・チーム賞
2023 米 OFCS (Online Film Critics Society Awards) スタント・コーディネーション賞・オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)・第6位作品賞
2023 米 Seattle FilmCritics Society アクション振付賞(ヴィッキー・アローラ & イヴァン・コスタディノヴ & ニック・ポーウェル & レイチョ・ヴァシレヴ & プレーム・ラクシト)
2023 米 DFCA (DiscussingFilm Critics Awards) オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)
2023 米 Stellite Awards 特別名誉賞
2023 米 Golden Globes オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)
2023 米 North Carolina Film Critics Association 外国語映画賞・スタント・コーディネーション賞・オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)
2023 米 Music City Film Critics’ Association Awards 外国映画賞・歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)
2023 米 Critics Association of Central Florida Awards 外国映画賞
2023 米 Hawaii Film Critics Society 外国語映画賞
2023 米 CIC (Chicago Indie Critics Awards) オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & チャンドラボース)・スタント賞(ニック・ポーウェル)・スタジオ映画賞(D・V・V・ダナイヤ)
2023 米 Denver Film Critics Society オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & ラフール・シプリグンジ & カーラ・バイラヴァ)・外国語映画賞
2023 米 Gold Derby Awards オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & チャンドラボース)
2023 米 Kansas City Film Critics Circle Awards 外国映画賞・オリジナル作曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ / 「NOPE/ノープ(Nope)」のマイケル・エイブルズと同率)
2023 米 Santa Barbara International Film Ferstival 歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ)
2023 米 OFTA (Online Film & Television Association) 外国語映画賞・オリジナル歌曲賞(Naatu Naatu / M・M・キーラヴァーニ & チャンドラボース)


「RRR」を一言で斬る!
・当時のデリー郊外は、あんな岩砂漠やサバンナ地帯や鬱蒼とした深い森があったのー!?

2023.9.8.

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*1 現テランガーナー州アーディラーバード県。
*2 別名ゴーンディ。またはアーディバシー。デカン高原中部〜北部に広がるプロト・オーストラロイドもしくはベッディードに属するインド先住民族。自分たちでは民族名を「コイトゥール」と呼んでいるとか。
 中南部ドラヴィタ語派に属するゴーンディー語を母語とし、インド先住民の中では最大勢力で、独自の信仰体系を持つ農耕民族集団。14〜18世紀にかけて、北インドの東部〜中央部に独立を維持したゴンド朝やその周辺の各首長王国の中心民族であった。アーディラーバードに居住するのはその中のラージ・ゴーンド族で、ほかの部族に対する支配階級とみなされていた。





*3 南インド アーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナー州の公用語。
*4 南インド タミル・ナードゥ州の公用語。スリランカとシンガポールの公用語の1つ。
*5 南インド カルナータカ州の公用語。
*6 南インド ケーララ州とラクシャディープ連邦直轄領の公用語。
*7 インドの連邦公用語。主に北インド圏の言語。フィジーの公用語の1つでもある。
*8 ラーマとシータを引き合わせたところは、どっちかと言うとハヌマーンっぽい立ち位置でもあったけど。
*9 ペルシャ語、パシュトー語で"星"の意。
*10 ちなみに、劇中のインド総督夫婦は架空の人物ながら、1920年当時のインド総督と言えば、ローラット法の制定やアムリットサル事件の実行犯の全員を免責処分にした事などで、歴代総督の中でも特に評判の悪いチェルムスフォード男爵フレデリック・セシジャーの時代。スコット・バクストンなるキャラクターがその投影ってことは…ある?
*11 この人は、「ボス(Sivaji: The Boss)」の日本公開時に来日経験あり!
*12 本作エンディングでも言及されている!
*13 わりとベンガル地方は、チャンドラ・ボースや岡倉天心を通して、少なからず日本の影響が独立運動にも伝わってたらしいけれども…。