Rebel 2012年 163分
主演 プラバース & タマンナー & ディークシャー・セート
監督/脚本/原案/振付/音楽 ラガーヴァー・ローレンス
"さあ、反逆の時"
ハイデラバードの裏社会を支配する"スティーブン・ロバート"なる人物の命令は絶対である。しかし、顔も知られていないその男の正体を探る者の命はない…!!
そんなハイデラバードにやって来た男リシは、ガイドのナラサ・ラージューの止めるのも聞かず、執拗に"スティーブン・ロバート"の情報を探り始める。
ついに被害者遺族から、"スティーブン・ロバート"唯一の相棒ナーヌに一人娘がいること、その一人娘ナンディニがバンコクにいることを知らされたリシは、すぐにダンサーとして活躍しているナンディニに近づき恋仲となって、彼女をけしかけて"スティーブン・ロバート"の映像を手に入れる。この動きを察知したハイデラバードのギャングたちがリシを襲撃しようとしたその瞬間…!!
挿入歌 Keka (歓喜の叫び)
ダンサー出身で振付師兼映画監督のローレンスの、6作目の監督作となるテルグ語(*1)映画。
2014年には、バングラデシュ映画リメイク作「Hero: The Superstar」が公開された他、ヒンディー語(*2)吹替版「The Return of Rebel」、タミル語(*3)吹替版「Veerabali」、同名マラヤーラム語(*4)吹替版も公開。
お話そのものは、いつもの抗争ものマサーラーリベンジ映画で、その基本構造を踏襲するような映画ながら、あれやこれや画面内の工夫が色々と濃いい軽快な一本。
なにはなくとも、「バーフバリ(Baahubali)」に先立つプラバース(*5)&タマンナー主演作で、本作以後「弾む心を道連れに(Lekar Hum Deewana Dil)」に出演する事になるディークシャー・セートとの共演作と聞けば「それは見たい!」と 前のめりになってしまいますことよ。しかも監督がローレンスですものぉぉぉぉぉぉ!!! 超派手なマサーラー映画になること必至ですがなお客はん!!
冒頭から、雨の夜道でハリネズミ(?)が急に車に轢かれるバイオレンスさに続いてその車に乗ってる人たちが殺される急展開が忙しい中、その襲撃犯達の一糸乱れぬバイク編隊のスピーディーな振付具合が変にカッコいいのがさすが。
その後に続く、タマンナー演じるヒロイン ナンディニとのラブコメでは、高ピーな強気お嬢様なヒロイン像から一歩も出ない役所ながら、映画全編で色々と見せ所を作って魅力を振りまくるタマンナーの、アクティブな表情の数々もお美しく見ていて楽しい。他の映画よりお茶目度が高い気もして「あら可愛い」シーンも連続で登場するのが素晴らしきかな。まあ、父性を重要視する主人公に対して、あっさり父性よりも恋人の方をとるヒロインのご都合主義的な立ち位置をどう見るかで、映画の評価も変わって来そうな気もしなくもないけれど…w まあプラバース共々、主演俳優の喜怒哀楽のいろんな表情と多彩なファッションが見れるのが、本作の最大の魅力になっていますことよ。
とにもかくにも、「プラバースファンのための饗宴」と評されたほどのプラバース推しの強いヒーロー映画にて、そのプラバースの魅力全開さを支える周りのキャスト達のパワフル&カジュアルな活躍がなんとも楽しく、その中心で暴れまわるプラバースの一挙手一投足がなんとも美しい一本。
中盤のヒロイン演じるディークシャーも魅力全開ではあるけれど、限定された出演時間でタマンナーほどには活躍できてないのは役のせいかキャリアのせいなのか…。印象的な役所ではあるし、しっかりプラバース&タマンナーの引き立て役になっているのは映画構造としてインパクト大だけども。ま、最後の最後に「今日から私がディーパリーよ」ってセリフが出てくるのは、カッコいいけど「それでいいの?」って感じぃ。
にしても、この映画見て悪役俳優他で活躍するムケーシュ・リシ(ジャイラーム役)とプラディープ・ラーウト(シンハドリ役)のお二人をごっちゃにしてた自分を発見してしまったのがにんともかんとも。顔の区別はついてるのに、どういうことでございましょう、ゴメンね兄貴たち!
挿入歌 Orinayano (ああ、我が女神様よ [君よりプライドの高い人はいるかい?])
*ああ、この色彩の洪水の陶酔感よ!
「Rebel」を一言で斬る!
・その角度で撃って、心臓を打ち抜けるのやろか…?
2019.11.15.
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