原題の意味は、ヒンディー語(*1)で「ソヌーのティットゥのスウィーティー」…かな?
ロシア語題「Сону, Титу и Свити」、英題「Sonu's Titu and Titu's Sweety」または「S.K.T.K.S.」としても公開。日本では、2018年のIFFJ(インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン)にて「SKTKS ~お見合い大作戦~」のタイトルで上映。
小規模映画ながら大ヒットを飛ばしたヒンディー語映画「恋愛被害者の会(Pyaar Ka Punchnama)」とその続編「恋愛被害者の会2(Pyaar Ka Punchnama 2)」の監督&キャストが再結集した、この2作の合わせ鏡的な別バージョン、とでも言えそうな立ち位置にあるドタバタラブコメ。
インド本国では、その2面性のある女性の描き方がステレオタイプ過ぎるとして抗議される騒ぎになったとか言うんだけど…そんな言うほど悪意で描かれてるかなあ、って感じ。玉の輿を狙った婚活なんて、どこにでもある話よねー(棒
ティットゥ演じるサニー・シン(生誕名サニー・シン・ニッジャール。*5)は、1988年マハラーシュトラ州ムンバイのパンジャーブ系シーク教徒の家生まれ。父親は、有名なアクション監督ジェイ・シン・ニッジャール。
96年のTVドラマ「Dastaan E Hatimtai」などの出演(?)を経て、11年の「Dil Toh Baccha Hai Ji(心は子供のままに)」にカメオ出演、13年のラヴ・ランジャン監督&カールティク&ヌスラート主演作「Akaash Vani(アーカーシュとヴァニ)」に出演して映画クレジットデビュー。15年の「恋愛被害者の会2」で主役級デビューとなり、その次が本作になる。
予告編で「BROMANCE VS ROMANCE」って出てくるってことは、やっぱそう言う映画と見たほうがいいのかどうなのか。まあ、アホな男の友情劇と見てもそれはそれで楽しい映画なんだけど。これまでのボリウッドにあったような、とってつけたような「今時の若者恋愛像」みたいな堅苦しさがない分、より自然な「今時さ」の脱力具合がいい感じですよ。そう言う意味では、日本人には見やすい映画なんじゃナイカナー(棒
そんな中で、無駄に胸を見せつけたがる脱ぎたがり男優たちや、デビュー作からその異例な長台詞が評判なったと言う饒舌なカールティク・アールヤンの畳み掛けるように続く掛け合い漫才とか、結婚破談に持っていくためのやたら遠回しな計画の数々やら、色々と「あんたも好きねえ」とツッコみたくなる数々の要素を、ニヤニヤしながら見ていくのが丁度いい映画ではありまする。
挿入歌 Chhote Chhote Peg (さあ、小さな栓を抜け)
受賞歴
2018 Dada Saheb Phalke Film Foundation Awards 悪役女優賞(ヌスラート)
Dadasaheb Phalke Excellence Awards 最優秀エンターテイナー・オブ・ジ・イヤー賞(カールティク)