Tagore 2003年 158分 再生してみたら、テルグ語(南インドの公用語の1つ)による字幕無しだったため、話の流れはおおざっぱにしかわかんなかった。 挿入歌 Manmatha Manmatha それは豪雨の夜。 突然、警察に次々と殺人事件発生の連絡が入る。どの事件も、被害者はアーンドラ・プラデーシュ州の有力者たち(?)。その直後、警察に"ACF"の署名入り封書が送られてきた。中には、被害者の悪行を証明する書類と、ACF(Anti-Corruption Force 腐敗排除組織)による腐敗役人や有力者の粛正宣言(?)のテープが! 警察はすぐにACFについて調査を開始するが…。 そんなある日。過激な女性解放運動(?)で警察に連行された少女デーヴァキーは、警察やチンピラから逃げだして、以前の抗議運動中に出会った大学講師のタゴールと再会する。 タゴールは、彼女を追ってきたチンピラたちを一喝して黙らせると、そんな彼に興味を持ったデーヴァキーに自宅まで押し掛けられることに。彼女はそこで、タゴールが身寄りのない孤児たち(?)を養育しているのを知るのだった。 ある時、怪我をした孤児を、タゴールとデーヴァキーが病院へ連れて行く事になったのだが、2人はそこで腐敗しきった医療現場を目の当たりにしてまう!! これに怒り心頭のタゴールは、秘密裏に学生たちを使って集めた情報から、賄賂を奨励して病院を裏で操るマフィア(?)の元に乗り込み、一人で組織幹部をぶちのめしていく! …実はタゴールは、過去に腐敗役人やそれに操られる業者たちによって、家族を殺されていた。彼は賛同者となる大学の教え子たちとともにACFを創設して、復讐のために、庶民を苦しめる権力側犯罪者を一掃しようと本格的な活動を始めるのだった!! 本作は、2002年のタミル語映画「Ramana」のトリウッド(=テルグ語映画)版リメイク。一部、「Ramana」の映像をそのまま使用してるシーンもあるそうな。 タイトルは主人公の名前。DVDを手にとった時に 「…これってあの詩聖タゴールの映画ですか?」 「さぁ…そうなんじゃない? わりと面白いかもよ。歴史ロマン的な。誰か中身を確かめてくれればいいんだけど…」 「じゃあ、買ってみます」 …と言う会話で手に入れたんだけど、まったく詩とは関係ない映画だった…。まぁ、表紙にデカデカとチラン兄貴が出てる時点で…ねぇ。 話のプロットは、世の腐敗を排除しようとする怒れる闘士タゴールが、学生たちを巻き込んで犯罪者たちを粛正しようとするもの…って書くと、シャンカル監督のタミル映画「インドの仕置人(Indian)」に似てなくもない。規模はもっとでかくなって、ラストあたりはACFを指示する国民を巻き込んだ裁判ものになって行くけども(*1)。 所々で、世間にはびこる解決の見通しの立たない社会腐敗に対する演説らしきものが入るけど、言葉がわからないのでその辺は華麗にスルー。テルグ映画らしい勧善懲悪のバイオレンスな流血アクションと超ド派手なダンスを楽しんでおりました。 主役は、国内最高額の出演料を誇るテルグのメガスター チランジーヴィー。ダンスのキレはいつも通りハンパないし、わりとバイオレンス成分の強い本作では、次から次へと無茶なアクションも披露。あの目力は、どうやって鍛えられてるのかねぇ。他のキャストの存在感がかすむほどに、チラン兄貴一色な映画でやんしたゼ。 しっかし、警察のACFメンバー一斉検挙&拷問のシーンで出てきた地下牢のでかさにビックリ。「あしたのジョー」の特等少年院ばりの怖さがありますわぁ(*2)。 にしても、タゴールの勤めている大学って"ナショナル・カレッジ"って言ってたけど、なんの学校で、タゴールはなにを研究しているんだろか? 軍事教練みたいなこともしてたんだよなぁ…(*3)。 挿入歌 Gappuchippu Gappuchippu *チラン兄貴と踊ってるのは、タゴールの妻ナンディニ役でゲスト出演しているJyothika。
受賞歴
2011.10.7. |
*1 アーンドラ・プラデーシュ州の裁判って、大スクリーンで外に中継されるんすか? 誇張表現? *2 ACFメンバーによる粛正も怖いもんがあるけど…。 *3 あぁ、台詞がわかれば…。 |